辞書や教科書の巻末の用語集をみますと、takeにはたくさんの意味がのっていますよね。
でも、英語を母国語にしている人からするとtakeはtakeです。
いろいろな意味があるなんて、ほとんどの人は考えたこともないでしょう。
そこで今回は
についてみていくことで、英語そのものの考え方にもふれていきたいと思います。
takeの前に、説明の簡単のためgetについて先に話をすすめます。
getは「手に入れる/もらう」などの意味ですね。
中学英語の重要表現として、〝 get to ~ ″という言い方があります。
これは「~に着く」という意味で使われます。
「手に入れる」と「着く」も、全然ちがいますよね。
でもこれは解釈が可能です。
例文〝 I got to the station at 4:15. ″
ほとんどの人が熟語として覚えているので、読むときに〝got to″で一度止まってから〝the station″と続けてしまいます。
英語を母国語とする人がこれを読む場合、〝got″で一度止まり、〝to the station″をひとかたまりで読みます。
このようにtoのような前置詞は後ろの名詞とセットで使われます。
toは「方向」を表す前置詞で「~へ/~まで」。
すなわち〝to the station″で「駅まで」の意味になります。
〝get″〝to the station″で、「駅まで」を「手に入れる」。
これで日本語に訳すとき、「~に着く」という訳が出てくることも納得できます。
やはりgetはgetであったといえます。
次にtakeについてみていきましょう。
結論をいえば、「たくさんの選択肢の中から何かを選びとる」。
この「選びとる」というのが、takeの持っている主要なニュアンスです。
例えば〝take a picture″「写真をとる」。これなんて典型的ですよね。
写真にとられるとき人のポーズや表情、刻々と移り変わる風景。
これらは無限な種類存在するものです。
ですからtakeが使われます。
〝take medicine″「薬を飲む」。
調子の悪い時にすることの選択肢はほかにもあります。
その中で薬を飲むという手段を選ぶので、takeを使います。
〝take a walk″「散歩する」
余暇活動の過ごし方の複数の選択肢の中から散歩を選びました。
〝I’ll take it.″買い物のときに使う表現で「それにします」。
その商品を買うことを選んでいます。
takeにも、重要熟語があって〝take ~ to…..″「~を...に連れていく(持っていく)」
〝Last month, my father took me to the zoo.″
「先月、父は私を動物園に連れて行ってくれた。」
これも、私のお父さんは〝me″が〝to the zoo″「動物園まで」であることを選びとりました。
だから日本語にすると「連れていく」という訳になるのですね。
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